【家庭菜園】水のやり過ぎでも枯れる!その理由は 無農薬野菜作りの体験も

 本記事は途中に宣伝・広告の欄があります。「まだそこまで・・」と言う方はスルーしてもらえると幸いです(‘ω’)ノ

『水のやり過ぎは良くない、なぜ?』

家庭菜園や野菜作りにおいて水のやり過ぎは良くないと言われます。

今回はその理由について紹介します!

水のやり過ぎが良くない理由は主に以下の3つ

 ①土壌の三相(後述)のバランスが崩れる

 ②土が固くなる

 ③栄養が流れる

それぞれ少し詳しく見ていきます。

もちろん乾燥防止や植物が枯れることを防ぐために適度な水やりは必要です。

他にも農業の初心者・素人だからこそ躓いてしまう部分に焦点を当てていきたいと思いますので、もし興味がありましたら他の記事も見て頂けると幸いです。

水のやり過ぎが良くない理由

土壌の三相のバランスが崩れる

まず初めに土壌の三相とは・・・

土壌は次の3つの要素で成り立っておりそれらの要素を合わせて土壌の三相と言います。

〇土壌の三相

 ・固相 :土壌粒子や動植物の分解物などの固体

 ・液相 :水

 ・気相 :空気

土壌の三相バランスの理想は固相(40%)・液相(30%)・気相(30%)が一つの目安とされています(作物や土壌の種類等によって変わります)

この土壌の三相が水のやり過ぎによりバランスが崩れることで様々な問題が起きます。

基本的に水をやり過ぎると、

 気相⇒液相 

となり気相の割合が下がり液相の割合が高まります。

つまり空気がある所に水が過剰に溜まることになります。

〇土壌の三相バランスが崩れると

 ー根が腐る

 ー根が酸欠になる

 ー微生物叢が変わる

などなどの良くないことが・・(以下少し詳しく)

【!】根が腐る

 根が水につかり過ぎ腐ってしまいます。

 こうなると根が健全の働きができなくなり、栄養の吸収もままならなくなります。

 そして植物体としても全体的に弱くなります。そして枯れることにつながります。

【!】根が酸欠になる

 根が空気に触れることが少なくなり根が酸欠になります。

 植物は葉っぱだけでなく、根っこでも呼吸をしています。

 なので土の中が水浸しになると根が呼吸をできなくなり、生育に悪影響を与えます。

【!】微生物叢が変わる

 まず微生物叢とは、微生物の分布のようなことを指します。

 微生物はとてもたくさんの種類があり、乾燥に強いモノや湿気が好きなモノなど多くの特徴を持っています。

 もちろんその中には植物の病気の原因となるモノも・・

 もしせっかく、微生物のバランスを良くしていても水をあげすぎることでそれが崩れてしまう

 そんな可能性もあります!

土が固くなる

水をやり過ぎるとその力で土が固くなってしまいます。

土が固くなると・・・

【!】根が伸びなくなってしまう

土が固くなると植物は根を伸ばすことができなくなってしまいます。

そうなると当然栄養の吸収効率も悪くなり植物の成長も進まなくなってしまいます。そして枯れることにつながります。

また安定性も無くなり風などに弱くなってしまいます。

栄養が流れる

肥料としてせっかくあげた栄養分が流れ出てしまう可能性もあります。

特に窒素成分が抜ける可能性が高いです。

〇窒素成分が抜けやすい理由

 窒素成分は土壌中でマイナスイオンとして存在しており、元々土の中で残りにくいです。

 もう少し具体的に書くと、窒素成分は土壌中で硝酸態窒素(NO₃⁻)として存在しており、これは土に吸着しにくく過剰な水やりで流れ出やすくなります。

窒素は植物の成長にたくさん必要な成分。適量を守るためにも水やりには注意しましょう~

 

 

【対策】多少水をやり過ぎても良いような土作り

とは言っても水をやり過ぎてしまうかもしれないし、できるなら事前に対策をしておきたい・・・

と言う方も多いと思います。

そこで今回は水を多少やり過ぎても大丈夫な土作りを紹介します♪

その土の状態とはしっかり団粒構造になっていることです。

この状態は土の排水性が良く、反対に水の保持力も高い状態です。

⇒反対の性質を同時に持つとはどういうことだ?これに関しても説明します。

団粒構造って・・・?

団粒構造とは

土の粒が塊となり、さらにその塊同士で大きな塊を作ります。(以下画像参照)

そうなることで・・

▲排水性が良くなる

大きな塊の間は隙間となり、水が溜まらず程よく気相(空気の相)ができます。

これによって根に空気が行き渡り酸欠になりにくくなります。

また根を十分に伸ばしやすくなります。

▲保水性が良くなる

今度は大きな塊の中のお話。

塊の中では小さな塊の間に水を保持してくれます。

このことで土の中に程よく水が保たれ植物も水不足になりにくくなります。

このように排水性保水性という反対の性質を同時に持つことで植物に良い環境となります!

また団粒構造を持つことで土がフカフカとなり植物に好影響を与えます

団粒構造を作るには・・・?

じゃあその団粒構造を作るには

団粒構造は主に土壌中の微生物の力によって形成されます。

そしてその微生物の力を発揮させるには土の中に有機物を投入すると良いです。

特に腐植や緑肥などの有機物を土の中にすきこむと微生物が活性化し団粒構造ができやすくなります!

なので家庭菜園を始める際はその事前準備の土つくりとして、野菜などを植える2~3週間前を目安に土の中に有機物を混ぜておきましょう!

※野菜を植えてから有機物を投入すると病原菌が増えたり、微生物によって窒素が使われ過ぎて植物の窒素不足を招くリスクがあります。ご注意ください。

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ここまで読んで頂きありがとうございます。

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