本記事は途中に宣伝・広告の欄があります。「まだそこまで・・」と言う方はスルーしてもらえると幸いです(‘ω’)ノ
農業や家庭菜園の知識を付けたい方に方にオススメの「図解でよくわかる」シリーズ(私も好きでよく読んでいます)
ただ種類が多く、どれを読めばよいかわからない・・という方もいらっしゃるかと思います。私も最初そうでした。
そこで各本ごとの内容を簡単に紹介します。各シリーズ選びの参考になれば幸いです♪
図解でよくわかるシリーズ紹介
土壌微生物のきほんをオススメ
土壌微生物のきほん/監修 横山和成氏
こんな本です
土壌生物のはたらき、その特徴や活用のされ方を知ることができます。
微生物の種類や生育環境といった微生物自体に焦点をあてた内容から始まり、中盤では植物(作物)とのかかわりや生態系とのつながりを学ぶことができます。
そして後半では土壌微生物の活用の仕方が紹介されています。
章タイトル
第1章 土壌微生物とは何か?
第2章 土壌微生物の種類
第3章 自然界における土壌微生物の役割
第4章 有機物を必要とする土壌微生物
第5章 有機物を必要としない土壌微生物
第6章 根の周囲に生息する土壌微生物
第7章 根に寄生する土壌微生物
第8章 土の性質と土壌微生物
第9章 土を肥沃化する土壌微生物
第10章 農耕地における土壌微生物
第11章 土壌微生物活用の最前線
読んだ感想(オススメポイント)
土壌微生物の生態系内での役割をわかりやすく知ることができました。
特に微生物は種類が多く分類ごとの特徴について混乱しがちですが、この本では活用のされ方や影響を与える植物ごとに紹介されており知識がスッと入ってきました(頭の中で整理しやすかった)
水田/畑、植物とのかかわり(共生/病害など)等様々な視点で土壌生物について知りたい方にオススメです!
病害虫のきほんをオススメ
病害虫のきほん/監修 有江力氏
こんな本です
病原体(虫、微生物、カビ、ウイルスなど)の現状や特徴とそれらへの様々な対策について知ることができます。
序盤で病原体による被害を知ることができ、中盤以降では植物の自衛能力や私たちができる病害対策が方法ごとに紹介されています。
╚肥料のバランス、太陽熱消毒など
また他の微生物を利用した対策であったり、私たちがメインで育てる植物とは別の植物を植えることで病原体の増殖を抑える方法など自然環境に優しい対策も紹介されており勉強になります。
後半では様々な技術によるこれからの病害虫対策が紹介されています。
章タイトル
第1章 病害虫発生の要員をつかむ
第2章 植物の自衛力を知る
第3章 敵を知る ①病原体
第4章 敵を知る ②害虫
第5章 健全生育を支える肥培管理
第6章 環境保全型の農薬選びと使い方
第7章 化学的農薬だけに頼らない防除法 ①物理的防除
第8章 化学的農薬だけに頼らない防除法 ②生物的防除
第9章 化学的農薬だけに頼らない防除法 ③耕種的防除
第10章 身近な資材を防除に活用
第11章 これからの病害虫防除の進路
読んだ感想(オススメポイント)
一見難しいと感じる植物の病害について、イラストや写真を交えてわかりやすく知ることができました。
特に、なぜ?どのような仕組みで?植物に害を与えるのかという部分が学びやすかったです。
╚植物体への病原体の侵入方法など
また病原体に対して、私たちが自分でできる対策や科学的(?)技術を使った防除方法が紹介されており、ためになる&知識が増えて面白いと思いました。
土・肥料のきほんをオススメ
土・肥料のきほん/監修 一般社団法人 日本土壌協会
こんな本です
肥料が土壌環境に与える影響や植物を育てる土壌の役割を知ることができます。
序盤で土壌の種類やはたらきなど基本的な内容が紹介されています(根が育ちやすい土壌環境など)
中盤では肥料と土壌状態の関係が中心に書かれており、植物(作物)の生育に与える影響も紹介されています(例:pHが高い土壌はカルシウムが○○で植物に吸収やすい など)
後半ではさらに詳しく、肥料成分ごとの役割や同じ成分が含まれている肥料でもその種類ごとの違いが学べます(例:窒素肥料でも硫安や塩安、尿素では与える影響が違う など)
さらに化学肥料だけでなく有機肥料や土壌改良材、不耕起農法など自然農法に近い内容も紹介されています。
土の状態が植物の生育に与える影響や肥料成分が土の中でどのように植物に吸収されるか知ることができます。
章タイトル
第1章 土壌の働きと種類
第2章 作物にとってよい土壌とは
第3章 簡易土壌診断法
第4章 作物の要素欠乏・過剰性
第5章 肥料の必要性と区分
第6章 化学肥料の種類と特徴
第7章 有機質肥料の種類と特徴
第8章 土づくりと施肥の工夫
第9章 家庭菜園の土と肥料
第10章 環境の時代・土と肥料の未来
読んだ感想(オススメポイント)
土つくりをする時の気を付けたいポイントがわかりやすく紹介されており読んでいて楽でした。
(他の家庭菜園雑誌などに書かれている工夫の意味や理由がわかるようになり、より深い理解につながると思います)
なので家庭菜園を始める人や農業について勉強をしたい人にオススメです。
特に農業系の資格や検定を勉強中の方で基本的な部分の理解を深めたい人にとても相性が良いと思います(資格例:土壌医検定、農業技術検定など)
また自然農法や有機栽培に興味がある方にも参考になります。
╚緑肥堆肥や落葉の利用、バーク堆肥など化学肥料以外の内容も豊富に紹介されているため。(私としてもここ関連のページを特に興味深く読んでいました)
ただし、後半くらいから白黒のページがメインになるのでご承知おきください(もちろんイラスト多めの内容なので読みやすさは十分にあります)
肥料成分の欠乏症の起こりやすさが紹介されている作物一覧(と肥料成分一覧)
☆紹介されている肥料成分
・窒素
・リン酸
・カリウム
・カルシウム
・マグネシウム
・ホウ素
・マンガン
・鉄
・亜鉛
・モリブデン
☆紹介されている作物
・キュウリ🥒
・トマト🍅
・ナス🍆
・ピーマン
・スイカ🍉
・イチゴ🍓
・キャベツ
・白菜
・玉ねぎ
・レタス
・ほうれん草
・セロリ
・ネギ
・アスパラガス
・カリフラワー
・ブロッコリー🥦
・大根
・ニンジン🥕
・じゃがいも🥔
・サツマイモ🍠
・枝豆
・なたね
・みかん🍊
・リンゴ🍎
・柿
・梨🍐
・ブドウ🍇
・桃🍑
・梅
タネ・苗のきほんをオススメ
タネ・苗のきほん/監修 一般社団法人 日本種苗協会
こんな本です
タネ(種と果実)と苗について様々な資料をもとにわかりやすく解説されています。
タネについては野菜ごとの特徴の違い(貯蔵養分や発芽条件など)、タネを撒く時の注意点が紹介されています。
苗については色々な育苗方法(キュウリの植木鉢での育て方、アブラナ科野菜の地床育苗など)を中心に、これからの注目技術が紹介されています。
また、ホームセンターで苗を購入する際に気になる、良い苗の特徴も知ることができます(根の量や色、葉の厚さなど)。
後半では品種改良やゲノム編集育種などの技術や国内の研究施設、国際的な条約など社会的な内容も豊富に含まれています。
章タイトル
第1章 タネとは何か
第2章 タネのつくり
第3章 タネの発芽
第4章 タネの貯蔵
第5章 育苗とは
第6章 タネイモとは
第7章 タネと苗の活用技術
第8章 タネと品種改良
第9章 タネと苗を取り巻く制度
読んだ感想(オススメポイント)
「タネと種子は一致しない」という一文が印象的でした(「タネ」の意味は種子だけでなく果実も含むとのことです)。
作物ごとのタネに含まれる養分の種類や割合を知ることができ、作物ごとにこんなに違うのかと勉強になりました。
そこからタネを撒く時の注意点につながり、知識がスッと入ってきます。
苗についても同様で育苗の特徴を楽しく学ぶことができ、そこから苗を購入する際に気を付けたいポイントがスムーズに理解できます。
これから家庭菜園を始めようとしている方に特にオススメの一冊です。
スマート農業のきほんをオススメ
スマート農業のきほん/監修 野口伸氏
こんな本です
スマート農業について、その必要性や技術の種類、導入するメリット/デメリット、そして現状の導入事例など幅広く知ることができます。
序盤では農家さん目線でスマート農業(自動運転やIT化)を取り入れるメリット/デメリットを質問形式で紹介しています。
中盤では実際のスマート農業の技術が紹介されており、すでに様々な部分で農作業を代替したり効率化することが可能であることがわかります(例:ドローンによる地形・土壌肥沃度診断、土壌水分量・小麦や水稲の倒伏調査)
また収集したデータのIoT的な活用方法も紹介されており、スマート農業の効果の高さも知ることができます。
後半ではこれからの期待の技術(トラクタなどの既存農業機械との連携など)や現時点の導入事例が紹介されています。
╚既に日本全国での導入事例がありそうです。
章タイトル
第1章 日本農業の課題
第2章 スマート農業研究と実用化の現状
第3章 農業データ連携基盤(WAGRI)
第4章 スマート農業の実証
第5章 今後のスマート農業の展開
読んだ感想(オススメポイント)
機械や情報技術的な分野であるため難しい世界だと思っていたのですが、この本ではわかりやすく嚙み砕いて紹介されており読みやすかったです。
スマート農業の今後の展開として、「作物の輸送ルート手段の提示」や「消費者の需要を分析した農作物の生産計画の作成」など農作業の機械化以外の技術も紹介されており、知識の幅が広がった気がします。
スマート農業について苦手に感じている人にも読みやすいと思うので、これから勉強したいという方にもオススメです。
農薬のきほんをオススメ
農薬のきほん/監修 寺岡徹氏
こんな本です
イネや野菜、果樹に発生する病気(いもち病、根こぶ病、軟腐病など)について、その症状や原因となる生物など(カビ、病害虫、ウイルスなど)が紹介されています。
また化学農薬の種類や使い方(希釈の仕方など)も紹介されており、幅広く農薬について知ることができる一冊です。
それだけでなく自然農法や有機栽培につながるような、病害対策も知ることができます。
╚化学農薬に頼らない方法
・輪作、混植、間作などの作物の植え方で病害を防ぐ方法
・精米で出た米ぬかとカビを利用した病害対策(トマト農園や茶園などの例アリ)
・ミカンの皮を畑に撒いてアブラムシを防除する方法
・太陽光を用いた土壌消毒方法
終盤では農薬のあり方やこれまでの歩んできた歴史などが紹介されています。
╚ ・農薬を可能な限り減らすには?
・薬剤を使い過ぎると耐性菌が出てきてしまう
・化学農薬を減らす実際の取り組みなど
章タイトル
第1章 農薬とは何か
第2章 農薬防除のきほん
第3章 化学農薬だけに頼らない防除法
第4章 安心資材で減農薬
第5章 家庭菜園の防除
第6章 農薬の安全性はいま・・・
第7章 環境の時代と農薬の未来
読んだ感想(オススメポイント)
他の植物を一緒に植えることで病害を予防する方法など、家庭菜園でも気軽に実践できる方法が多く紹介されておりドンドン惹きこまれました。
「農薬」と聞くと薬品や薬剤をイメージしますが、実際にはそれだけでなく植物を利用したモノや微生物を使用したモノがあるなど幅広く、農薬へのイメージが変わりました。
農業のきほんをオススメ
農業のきほん/監修 堀江武氏
こんな本です
これまで紹介させて頂いた「図解でよくわかるシリーズ」の基礎的な部分を一冊にしたイメージの本です。
農業分野について基礎的な部分を幅広く知ることができます。
例えば植物の生理学(光合成、呼吸など)的な内容から栽培方法、栽培技術の紹介。
他にも肥料成分の役割や病害虫の対策なども書かれています。
╚野菜、果樹、花きの種類や栽培特徴、栽培スケジュールなども
また後半では畜産についての紹介もあります。
章タイトル
第1章 植物の性質と栽培のきほん
第2章 農業の源=植物の光合成
第3章 栽培技術と管理のきほん
第4章 土・肥料の役割と土壌管理
第5章 病害虫防除のきほん
第6章 安心良質米づくりのきほん
第7章 野菜良品づくりのきほん
第8章 果樹良果多収のきほん
第9章 花き(草花)管理のきほん
第10章 畜産安定のきほん
第11章 農業による地域活性化
付録 日本農業を元気にする注目品種情報
読んだ感想(オススメポイント)
農業や家庭菜園について「これから色々知りたい(まだあまり自信がない・・)」という方にオススメです。
むしろ勉強ではなく興味本位で「農業の世界をザックリ知りたい」くらいの気軽に読める一冊です♪
土壌診断のきほんをオススメ
土壌診断のきほん/監修 一般財団法人 日本土壌協会
こんな本です
序盤で土壌の成り立ちや役割、各果樹の相性の良い土壌が紹介されています(例:リンゴと砂壌土は相性が良い。クリは埴壤土と相性が良いなど)🍎🌰。
また野菜についても土壌適応性が紹介されています(例:イチゴを砂質土と粘質土で育てた時の違い🍓)。
さらに畑地土壌の特徴と課題、ハウス土壌の課題なども知ることができます。
中盤では土壌診断について
・化学性診断
・物理性診断
・生物性診断
の分類に分けて診断とは何か?やそのメリットを写真付きで紹介されています。
化学性診断の項では診断を行うメリットとして以下の対応に繋げられることが紹介されています。
・作物生育の健全化
・肥料費の節約
・環境負荷の軽減
物理性診断の項では自分でも簡単にできる土壌の状態確認の方法や土が固い時の根への影響が紹介されています(主にダイコンやニンジンなどの根菜類が実例に紹介されています🥕)。
生物性診断の項ではセンチュウや根こぶ病を例に被害にあう作物やその防除対策が紹介されています。また対策として対抗植物を使った手法も書かれています。
章タイトル
第1章 自分の土壌を知るためのきほん
第2章 作物生育と土壌の役割
第3章 耕作土壌の条件と課題
第4章 土壌診断とはなにか
第5章 化学性診断の進め方1(pH)
第6章 化学性診断の進め方2(EC)
第7章 化学性診断の進め方3(CECほか)
第8章 物理性診断の進め方
第9章 生物性の診断と改良
第10章 土壌診断に基づく施肥・土壌改良事例
第11章 全国の主な土壌種類
読んだ感想(オススメポイント)
診断の方法だけでなく結果を受けた対策などが幅広く紹介されており、問題と解答みたいな流れで楽しく読むことができました。(例:土壌のpHが低いからと言って一概に石灰資材を投入すれば良いと言う訳ではない)
また肥料の成分についても1種類に着目して色々言う訳ではなく、複数の成分の関係性を考慮しながらの対応が書かれており勉強になりました(肥料成分の拮抗作用など)
実際に家庭菜園を体験したい方に
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